こんにちは!!
サーモヘアソックス店長の横山です。

登山で足の冷えは大敵。

だからこそ、
お気に入りの暖かい靴下を
登山でも使いたい!
って思ってしまいますよね。

でも、
普段使いでは暖かい靴下でも
素材や編地、作りによって
登山には向かないモノもあるんです。。。

登り始めてから
「う゛~~~、不快。ダメじゃん ><」
にならない為に
登山でも暖かい靴下のポイント
ご案内します。

「暖かい靴下」登山に使うのに気を付けたい点

 

ご存知の方も多いと思いますが
登山において、
靴下選びはとても大切!!

足の保護はもちろん
疲れの軽減などに
密接にかかわる重要なアイテムです。

登山用に靴下を選ぶときには
重要な3つのポイント
があります

① 足を労わる “クッション性”

② 快適さを保つ “吸汗放湿性” 

③ 体調維持に重要な “保温性”

登山の足を労わる “クッション性”

登山靴は、普通の靴より
靴底が硬いもの。

山登りの安全にとって
シッカリした靴底は欠かせませんが。。。

硬い靴底 + 足場の悪い山道
そして長時間の山歩き、、
疲労もたまるし
足裏も痛くなってきます。

それをサポートし
労わってくれるのが
「 登山用靴下のクッション性 」
なんです。

足をサポートする足底パイル編みの靴下

これは「裏返しにしたパイル編みの靴下」▼

パイル編みとは
「普通のタオル」を思い浮かべてみてください。
そう、あの片面がループ状になった編み方。
あれの事です。

当然ですが、、
素材や糸の太さ、織り密度など
靴下は、タオルなどより
しっかり丈夫に作られています。

このループ1つ1つの反発力が
クッションとなり
踏み込んだ際の
足と足裏にかかる衝撃を
和らげてくれるんです!!

足と足裏に負担がかかる登山。

パイル編みのクッションで
足をサポートしてくれる靴下が
必要なんですね。

登山の足を快適に保つ “吸汗放湿性”

足に負荷のかかる登山では
足の冷えは普段以上に危険です。

疲れ切った足が冷えると
最悪、歩けなくなる事も。。。

だから「暖かい靴下」でしょ?
イエイエ、暖かいだけじゃダメなのです。

この足冷えの原因の一つが “足汗” !!

足は多量に汗をかくって
ご存知でしょうか?

その上、、、

  • 足全体をカバーして
    足をガードしてくれる登山靴
  • クッション性のある靴下

2重に覆われ、
外気から守られた密閉状態で
長時間の歩行(運動) 。。。

外が寒くても
当然、多量の足汗が、、、

皮膚に残ったこの汗が
足を冷たくする原因。

で、
ここからが靴下の出番!!

この汗をしっかり吸って、
足回り ( 靴下内 ) の湿度を調節するのも
靴下の重要なお仕事ですが、、、

 

登山靴の中は過酷な世界??

靴下にとって登山は
長時間
狭い場所に閉じ込められ
放湿する事もできずに
ずーっと汗を吸い続ける。。。

とてもとても
過酷でブラックなお仕事ww

過酷な現場ゆえに
素材の持つ能力によって、
働きが大きく違うのです。

靴下の素材 水分を
貯める力
靴下湿度
の調節力
綿 ×
化学繊維 × ×
獣毛

【水分を貯める力】靴下内湿度が高い際、繊維内部に水分を閉じ込める力
【靴下湿度の調節力】靴下内湿度に合わせ吸湿と放湿を調整する力

 

コットンや化学繊維の靴下

上図のように、
コットンや化学繊維は
水分を貯めこんだり調節する事が苦手。

短時間で靴を脱げたり
履き替えられるなど、
日常の環境なら
働き者の素材ですが、、、


コットンの靴下

靴を履いたままの状態が
長く続く環境では、
湿った状態となり足が冷える為
登山にはお勧めできません。

    • 一定吸汗したら履き替えるなど、日常であればとても快適な素材。
    • 汗をよく吸うが、吸汗する事で素材の状態が極端に変わる
    • 水分を繊維の中にため込む力は弱い為、吸汗が飽和になると湿った状態が続く。
    • 運動時や靴を履いたまま等、一定時間高湿度が続くと湿った状態のままになる。
    • 靴下内湿度に合わた調整力はあまりなく、素材自体が乾いているか湿っているかで吸湿や放湿する。

化学繊維、速乾靴下

長時間歩行などで
汗をかきやすい環境では
吸汗されず足が冷える為
登山にはお勧めできません。

    • 素材ごとの機能や特性に合った環境であれば、使い勝手の良い快適な素材。
    • 吸汗などの加工品や一部の化学繊維以外、吸汗・吸湿・水分を繊維の中にため込むなどの力は殆どない。
    • 吸汗や湿度が飽和になると湿った状態が続く。
    • 靴下内湿度に合わせた調整力は期待できず、乾燥しても汗をかいてもそのままといった素材が多い。
    • 靴を履いたままの密閉状態では、そのまま汗が残るできず足が冷える。

登山のように
過酷な環境は
コットンや化学繊維の靴下
の守備範囲外。

何事も
「適材適所」ですね。

 

ウールなど動物の毛の靴下

太古の昔から
人類のお供として
役立ってくれてきた獣毛(動物の毛)

登山のように
過酷な環境で働く靴下には
最適の素材なんですよ^^

▼ 獣毛(モヘヤ) の表皮と構造 ▼

 

 ● 登山の足冷え・足汗対策  ●  
 ●! 獣毛(動物の毛)で決まり !●  

動物の毛でできた
ウールの靴下や
モヘアの靴下。
なぜ登山の足汗対策にお勧めなの?


  • 繊維の表皮構造
    周囲の湿度を感じるセンサー
    周囲の環境などに応じて
    吸汗や放湿の指令を出します
  • 繊維表面のキューティクル
    水分(湿気)の出入り口
    必要に応じて開閉できる
    ミクロの自動ドアですね
  • 繊維の中が空洞
    汗などの余分な水分を
    必要に応じで
    しっかりため込んでくれる
    結構逞しいタンクです

ウールやモヘヤなどの
動物の毛でできた靴下
は、

過酷な登山の間
しっかり汗を吸い

靴下内部の湿度を調整して
快適に保ってくれる。

暖かいのに蒸れず
汗冷えさせない。

だからこそ

登山にお勧めの素材なのです。

体調維持に重要な “保温性”

登山に限らず、普段の生活でも、
足の冷えは、
腹痛や体調不良に直結しますよね。。。

登山は夏であっても
寒い環境での
アクティビティになることもあります。

足が冷えて
体調不良に陥らないためにも、

登山用の靴下は、
外気温に影響されることなく、
靴下内が快適な温度に保たれることが大切!

そのためには、、、?

”空気層”が保温性のキー

外気温が寒くても
足の熱を外気から遮断して
足を冷えから守る。

これには
空気層が関係してきます。

世界で最も
熱を伝えにくい物質は空気!

お家の断熱材を思い浮かべてみて!

あれは、ウールではないけれど、
人工繊維で多くの層を作って
たくさんの空気が含まれるように
出来ています。

空気をたくさん含む素材は
外気温を遮断し、保温性が高いのです。

ウールやモヘヤなどの
獣毛の糸
は、

もともと絡み合っている毛を
撚り合わせて出来ているから、
空気をたくさん含んでいて、
断熱効果と保温性がとても高いのです。

寒い外気温に影響を受けにくく、
靴下内部の温度を逃さず、
快適に保ってくれるのは、

ウールやモヘヤなどの
動物の毛素材の靴下 
です!

 

中厚手~厚手の靴下が高い保温性を発揮!

保温性に優れた素材でも
薄手だと外気温を十分に遮断できなかったり、
吸汗の限界(飽和)までの時間が短くなるため、
最終的に足が冷えてしまうことがあります。

中厚手~厚手の靴下なら
外気温を遮断し、
吸汗の飽和までの時間も長いから
足の冷えを防いで、しっかり保温してくれますよ~!^^

 

暖かくて登山にも使えるのは、こんな靴下

 

登山用に靴下を選ぶときの
重要な3つのポイント
をまとめると、

① 足を労わる “クッション性” →底パイル

② 快適さを保つ “吸汗放湿性” →獣毛

③ 体調維持に重要な “保温性” →獣毛、中厚手~厚手

登山に使える
暖かい靴下をお探しなら、
是非この3点を参考にしてくださいね!

 

さて、
アメリカやオーストラリアでは
ウールの靴下が
たくさん作られています。

しかし、

寒さがもう一段厳しい国カナダでは

モヘアの靴下
が作られているんですよ!

厚手で内側全面パイル編み、
ウールより暖かいモヘアのソックス。

極寒の地に挑む
冒険家たちも愛用しているのが

1歳未満のアンゴラヤギの毛を使った
カナダ生まれの暖かい靴下

サーモヘアソックス

アウトドアに、登山に大活躍します!
2019年、サーモヘアソックスは、アメリカのマウントベーカーにも登頂しました!