こんにちは!!
サーモヘアソックス店長の横山です。

ふくらはぎを締め付けないゆったりスタイルの靴下。今、高齢者に大人気ですね!^^

ふくらはぎの部分がゆるゆるの靴下

 

高齢者は、一般的なぴったりフィットの靴下だとふくらはぎを圧迫し、血行が悪くなって、かえって足を冷やすことにもなりかねません。

ゆったりした靴下なら、ふくらはぎを全く締め付けないから

ず~っと温かい!はず、、、

なんだけど、
足先が湿って冷えている~…TT

ってことありませんか?

今日は、足先が冷えてしまう高齢者へのどんな靴下なら快適に保温できるのかをご案内します。

動かなくても足は汗をかいている

あまり動かない高齢者でも足、特に足指にはたくさん汗をかいているんです。

高齢者用のゆったり靴下は、コットンがメイン素材のモノが多いです。

コットンの靴下は、肌触りも良く、汗もしっかり吸ってくれるのですが、

実は、水分を逃すのは苦手なんです。

汗で湿ったコットン靴下、足を冷やしてしまうことも。。。

ちょっと思い出してほしいんですが、コットンのシャツは、汗をかいて湿った後、なかなか乾きません。

そして
湿ったシャツを着ていると、気化熱で、徐々に体の熱が奪われ体が冷えてしまいますよね?

コットンの靴下も同じ!

汗を吸った後、靴下の水分が気体に変わっていくとき足の熱が奪われ、足が冷えてしまうことがあるのです。

 

毛が混紡された化繊の靴下は?

アクリルに毛が混紡された靴下は、肌触りもよいものが多いですが、、、

足先のような汗をたくさんかくところが蒸れるモノが多いです。

繊維が繊維自体に取り込める水分量を示す数値があります。

気温20度、湿度65%の環境で、繊維が最大限取り込める水分率「公定水分率」を比較すると、

コットン:8%
ナイロン:4.5% 
アクリル:2%

ナイロンやアクリルは、コットンの半分くらいしか汗を吸えないのです。

汗がしっかり吸われないと、足に汗が残り、その汗が冷えると足を冷やしてしまいます。

汗をよく吸い、湿度を調節する素材は?

汗をよく吸い、その湿度を逃がすことができるのは、

実は ウール!

ウールの公定水分率(繊維が取り込める水分率)は、

ウール:15%

コットンは8%なので、ウールはコットンの倍、水を吸収できる素材なんです!^^

これは、ウールの顕微鏡写真。

一本一本のウール繊維はうろこ状になっていて、吸った汗を繊維内に閉じ込めたり、また、うろこが開いて水分を逃したりして湿度の調節をするんです。

だから、汗を吸っても湿りっぱなしにならず、心地よい暖かさが続くんです。

ここでちょっと小話
吸湿発熱素材は、ウールのバイオミティクス!

最近よく聞く「吸湿発熱」のあったかインナー。

あの「吸湿発熱」する繊維は、実はウールなど動物の毛繊維の構造を化学繊維で再現しているんです。

人の体から出てくる水蒸気の汗が繊維に取り込まれて液体に変わるときに出す熱が「吸湿発熱」です。

ウールのセーターに手を通した時、すぐに柔らかい暖かさを感じるのはこの吸湿発熱の熱のため。

人工的に作った吸湿発熱繊維は、気温や湿度によっては、熱くなりすぎたり、肌が乾燥しすぎたりします。

人間が太古から使ってきた「毛」って、防寒目的の繊維の中で、人間の肌に最も優しい繊維と思っています。^^

高齢者用ゆったり靴下、選ぶときはここを見て!

さて、これから靴下を選ぶときは、靴下の素材に注意してみてください。

品質表示の部分で、ウールなど「毛」の構成比率が高ければ、汗をよく吸い、放湿に優れ、暖かさが続く靴下です。

これは靴下の品質表示例:

品質表示に、「○○%」のように詳しい数字が書かれていない場合は、構成比率が高い素材から順番に記載されています。

「毛、ナイロン、ポリエステル」
のように表示されていれば、毛が一番多く使われていることになります。

「毛」には、ウールの他にも
カシミヤ、アルパカ、ヤク、モヘアなどいろいろなヤギの毛もあります。

みなさんもご存知と思いますが、一般的にカシミヤはウールより高級な繊維とされています。

でも、
カシミヤの中にもピンからキリまでグレードがあって、

グレードの低いカシミヤはグレードの高いウールよりも肌触りも悪く、暖かさもイマイチだったりします。

製品の良し悪しは品質表示で判断するより、自分の手で触って確認したほうが確かです。

特に、高齢者は肌が過敏な方が多いので、肌触りが良いか、チクチクしないかをしっかり確認することをお勧めします。

肌触りがよく、足の汗をしっかり吸う、温かい靴下を履いて、快適にお過ごしくださいね!^^