サーモヘア ソックス なぜ高い?
サーモヘアソックスが誕生した場所は、カナダの首都 オタワに近い、サウスマウンテンという所。冬の寒さが厳しいところです。
現Thermohair Inc.社長のテリッサは、もともとは自分の農場でアンゴラヤギを育て、良い毛を作る繁殖用のアンゴラヤギや、その原毛を販売していました。
暖かさ、吸湿性、肌触り、丈夫さ。。
靴下に最も必要で最適な特性をすべて備えたモヘア繊維だからこそ、テリッサは、サーモヘアソックスという最高の靴下を作りたいと考えました。
ところがキッドモヘアは
- 希少な高級繊維で、原価(糸代) がとても高い
- 特別な滑らかさと強度で、編む事が難しく多くの手間と時間がかかる
90年代初頭、ソックスを作ろうと思い立ったものの、「靴下」としてガンガン売れる価格には、どうしても出来なかったのです。
高価な原料
衣料品の中でも、最も価格が低いとされる「靴下」。
一般的な「靴下」の加工にかかるコストはどれも同じようなもの。
「靴下」の価格は、編んでいる糸の価格にほぼ比例すると言われています。
モヘヤは、希少でとても高価な繊維。
中でも、柔らかく肌触りの良いキッドモヘアは、生産量も少なく、モヘアの中で最高グレードです。
キッドモヘアの量を減らし、他の繊維を沢山混ぜれば安価に作れるかもしれません。
でも、そんな名ばかりのキッドモヘア靴下ではなく、本物の、本当に「キッドモヘアの靴下」と言える最高のソックスにする。
それがサーモヘアのこだわりなのです。
生産性の悪いモヘア繊維
本来、靴下は単価が安いもの。
靴下工場は短時間でより多くのソックスを作ること、効率の良さを最も重要だと考えています。
ところが、サーモヘアソックスの生産が始まって初めて分かったのは、モヘア毛糸は、ゆっくりとしか編めない素材であること。
普通の速度で編むと、編地にムラが生じたり、穴が開いてしまったり。。。
工業用の編み機に糸が入っていく速度があげられません。
とても加工が難しく、非常に効率の悪い製品なのです。
サーモヘアソックスを支えてくれる工場
サーモヘアソックスは、カナダで一般的に流通しているウール製のパイルソックスも生産している靴下工場に生産を依頼しています。
工場には多くの従業員がいて、その生活を支えなければなりません。
「いいものだから」という理由だけで、採算を度外視することなどできるはずもありません。
編むのが難しく効率の悪いこの靴下。
決して無能でも怠惰でもなく、
でも大量生産を当たり前と考える多くの工場が
「サーモヘアのソックスをこれ以上作っていくことはできない・・・」
と生産を断ってきました。
サーモヘアソックスの素晴らしさを理解し、常に考え、共に努力を惜しまない数少ない工場だけが生産してくれているのです。
創業から変わらない想いで
「最高の素晴らしい靴下を作る」
1992年の創業からその想いは変わりません。
靴下に最適な暖かさ、吸湿性、肌触り、丈夫さ。。
すべて備え、だからこそ高価なモヘア繊維
工場泣かせの、生産の難しさ。
大量生産の出来ない特別な靴下サーモヘアソックス。
生産者の熱い思い、そして何よりお客様に愛され支えられ続けてきたのです。