こんにちは!!
サーモヘアソックス店長の横山です。

先日長くサーモヘアの靴下を愛用しているお客様の一人からお電話をいただき、彼女が長く介護されていたお母さまがお亡くなりになられたことを知りました。

認知症の発症から10年余り、車椅子の生活になられてから3年余り。認知症であっても、お身体がお元気だった頃は、おしゃれなお母さまで、靴には常にこだわりがあったとか。お出かけ、コーラスが大好き。高齢者向けの脳トレ体操など、新しいお習い事にも積極的に挑戦されていました。認知症が徐々に進行して、お身体が弱ってきて車椅子の生活になってからは、、、

歩かない → 全身の血行が悪くなる → 体・足の冷え

足は歩かないことにより筋肉が落ちてしまい、棒のように固くなって、常に冷えていたそうです。ご本人が不調を訴えるわけではないですが、

「最期まで、少しでも快適に過ごしてほしい。」
それが家族の願いですね。

車椅子、寝たきりのご高齢者の足の冷え対策は様々
足湯、マッサージ、湯たんぽ、靴下、、、
足湯やマッサージはなかなか毎日できるものではないし、湯たんぽは低温やけどの恐れもあります。

靴下については、履かせたほうが良いのか?履かせないほうが良いのか?と意見が割れているようです。
ネットにも「靴下は履かせないほうが良い」「靴下は蒸れて、かえって足が冷える」「化学繊維の五本指靴下は汗をかいても速乾でいい」いろいろなご意見が溢れています。

実は、靴下を履くのを「良い」「悪い」と一括りに考えることはできません。
なぜなら、靴下は素材の違いで履き心地、快適さが格段に違ってくるモノだからです!

例えば、

  • コットンがメインの靴下
    肌触りがよく、汗をよく吸うが、放湿しないので蒸れて、汗冷えする。最終的に足が冷える。
  • ポリエステルなど化学繊維がメインの靴下
    肌触りがよくない。発熱するような靴下は、放湿性がいまいちで、蒸れる。速乾する靴下は、保温性に欠けるように思います。
  • ウールやカシミヤなどの獣毛メインの靴下
    汗をよく吸い、蒸れない。適度な湿気を保ちながら、足に快適な環境を提供する。獣毛には、水分を繊維内に吸収しつつ放湿する特徴があります。

みなさん、同じ気温20℃の中で生活していると仮定し、少し湿度が高い日の暖かさの感じ方、または少し湿度が低い日の暖かさの感じ方を思い出してみてください。湿度が高い時のほうが「暖かい」と感じられ、逆に、からっとした湿度が低い日は「少し肌寒い」くらいに感じられませんか?

「暖かさ」には、ある程度の湿度が必要なのです。

寝たきりや車椅子のご高齢者の足の冷え対策であれば、私は断然「ウールなどの獣毛の靴下を履く」ことをお勧めします。足は動かせなくてもちゃんと汗はかくので、その汗をしっかり吸い取りつつ、心地よい湿気を保ち、靴下内が暖かい環境になることが重要です。汗冷えが防げて、保温効果があれば、足の冷えは軽減されます。汗をよく吸うが放湿しないコットンの靴下や、もともとあまり汗を吸わかったり、速乾するが保温しない化繊の靴下では、足は冷えます。

本人の体温を生かして保温し、適度な湿度を保ちつつ、自然に温める。締め付けず、ゆったりしているモノを選ぶのが良いと思います!

薄手のものよりも少し厚みがあるほうが、お世話をしている方にとっても「履かせやすく、脱がしやすい」。そして洗濯が簡単なことも大切!

お電話をくださったお客様のお母さまは、車椅子生活になってからの3年間、サーモヘアの靴下を毎日、日中も就寝時も愛用してくださったそうです。

「少しでも快適に過ごしてほしいから」それは家族の願いですね。。。